NOTEノート

整理収納術

衣替えを仕組み化する:戻しやすさ優先の収納と片付け

季節の入れ替えは“出し入れ”より“仕組み作り”で決まります。
人の動きに沿った収納と片付けの段取りで、衣替えを30分で無理なく片づく工程へ。
今日から取り入れられる手順とコツをまとめました。

迷わない衣替えのコツ—今使う服は手前、季節外は上と奥へ

衣替えが大変に感じる理由は、量が多い・動線が長い・判断が多いの3つに集約されます。
衣替えをラクにする近道は、よく使うものを最短で取れて、すぐ戻せる位置に固定すること。
クローゼットの面替え(位置の入れ替え)と、事前の判断ルールづくりで、入れ替えの迷いをなくします。

1|面替えの原則を決める

目線〜胸の高さ
今季の“一軍”をまとめる(ジャケット/シャツなど)

腰〜膝の高さ
今季の“たたむ衣類”(ニット/Tシャツ)

上段・最下段
来季・礼装・保管(ケース+防虫・除湿)


季節が変わったら、今季⇄来季の位置を入れ替えるだけで完了!
これが衣替えの基本動作になります。

2|判断を減らすルールを先に決める

✔︎要不要「今シーズン手が伸びたか」で判定

✔︎カテゴリーごとに上限数を設定する(例:ニット8・デニム3)

✔︎迷う服は保留ボックスへ(60日使わなければ手放すなどルールを決めておく)

ルールが“仕分け係”になることで、衣替え中に手が止まらない仕組みとなります。

3|家族で共有する“見える化”

✔︎ラベルは短い言葉+アイコン(例:〈ニット|秋冬〉)

✔︎引き出しは上段=今季/下段=来季でなどで固定しわかりやすく

✔︎ハンガーは右が今季など、並び順を決めて共有しておく

“誰でも戻せる”状態が続くと、衣替え後も散らかりにくくなります。

エリア別・やさしい実践手順——クローゼット/寝室・リネン/玄関・季節用品

クローゼット:吊るす・たたむ・しまうを役割分担

1)ハンガーエリアは左右で季節を分け、シーズンが変わったら左右を入れ替えるだけ。
2)引き出しは上段=今季、下段=来季で固定。入れ替えは段のスライドで完了。
3)枕棚・最下段は防虫・除湿を合わせたケースにまとめ、ラベルは「種類+季節」でシンプルに。

ポイントは、“戻しやすい”が最優先!
見た目を整える前に、動きに合った場所を決めましょう。
見た目は最後に整えても十分間に合います。

寝室・リネン:セット管理で迷いをなくす

・シーツ・カバー・枕カバーは1セットで一緒に収納。
・今季の色や素材を手前、来季を奥に。
・洗い替えは各1セットに決めると在庫が見える化され、ムダ買いを防げます。
・ナイトウェアも季節別に浅い引き出しへ入れておくと、上から一目で見えるので管理がしやすくなります。

玄関・季節用品:外で使うものは外で完結

・帽子・手袋・ストール・レイン用品など、出かける直前に使うものは玄関近くへ。
・家族ごとに小さなトレーや巾着を用意し、「出る前に手に取る/帰ったら戻す」をここで完結。
・スキー用品やアウトドア用品など大型の季節物は、土間や玄関収納に集約すると、家の中が軽くなります。

小物・インナー:迷子をつくらない“上から見える”収納

タイツ・インナー・靴下は浅型ボックス+仕切りで立てて見せるのがおすすめ。色や厚みでざっくり分けてOK。
アクセサリー・ベルト・ネクタイもカテゴリー別の小さなボックスなどにまとめると、探す時間が大幅に減っていきます。

暮らし・仕事・学びが整う——小さな工夫の積み重ね

1)時間のゆとりが生まれる

「今季は手前・来季は奥(上)」に統一すると、“選ぶ時間”が短くなります。朝のバタバタが落ち着くと、気持ちに余裕ができ、在宅ワークや通勤前の準備も楽になります。

2)家計のムダが減る

在庫が上から見える収納は、重複買いの抑止力にも。似た黒いパンツを買ってしまった・・などが起きにくくなり、シーズン終わりの「結局使わなかった」の数も減ります。収納プランニングは、家計の見える化にも効果を発揮します。

3)家族のコミュニケーションがスムーズに

“誰でもわかるラベル”と“定位置”は、家族の共通言語になります。「どこ?」「戻して!」が自然と減り、子どもやパートナーも片付けをしやすい環境になっていきます。片付けは“1人の仕事”ではなく、家族で回仕組みへと変化していきます。

4)学び・仕事の質が安定

散らかった際の片付けに時間がかからない家は、みんなが集中したりリラックスできる家になっていきます。衣替えが短時間で終わる=日常の収納が整っている証拠。結果として、在宅でもオフィスでも、やるべきことにすぐ戻れるようになります。

衣替え“前日〜当日”のチェックリスト(保存版)

前日まで

・クリーニング待ち・ボタン外れなどメンテナンス対象のものをメモしておく
・迷う服は保留ボックスを用意(箱に“60日”など期限を記入するのもおすすめ)
・防虫・除湿アイテムの在庫確認(入れ替え日もメモすると便利です)

当日

1)今季の一軍を保管する棚・ハンガーの場所を空けて拭き掃除
2)来季を上段・奥、今季を目線〜腰の高さへ位置交換する
3)上限数を超えた場合は保留ボックスへ
4)ラベルを更新する(カテゴリ/季節/家族名)
5)玄関は靴の高さを入れ替え、季節小物は最短の動線場所へ集約

よくあるつまずきQ&A

Q1|ニットがかさばって入りません
A|立てて収納し、仕切りで倒れないようにしてみるのがおすすめ。上限数(例:8枚など)を決め、超えたら保留ボックスへ保管も検討してみてください。季節外は圧縮ではなく上段のケースにゆったり置くと、出し入れがスムーズです。

Q2|玄関がアウターと小物でいっぱい
A|可動棚で高さを調整し、ブーツ⇄スニーカーの入れ替えを季節で行ってみてください。小物は家族別にトレーやボックスにまとめ、出入りの動線上に置いて“使う→戻す”を一歩で完結するとスムーズです。

Q3|家族が定位置を覚えてくれません
A|ラベルを大きめ・短めにして、色は使いすぎないのがコツ。はじめの1週間は、一緒に戻す練習をしてみてください。場所が体で覚えられれば、声かけは自然と減っていきます。

まとめ|“入れ替え作業”から“位置の面替え”へ——やさしく、続けられる衣替え

衣替えを軽くするコツは、人の動きを起点に収納プランニングを整え、今季は手前・来季は奥(上)というルールで位置を入れ替えるだけにすること。

小物は玄関で完結、リネンはセット収納で迷いをなくし、クローゼットは吊るす・たたむ・しまうの役割をはっきり分けます。結果として、片付けが毎日少しずつラクになり、探し物やムダ買いが減り、暮らし全体の余白が増えていきます。

初めは少し時間がかかるかもしれませんが、一度仕組みを整えてしまえば、驚くほどに季節に合わせた衣替えが楽に!さらには動線が整うことで、毎日の生活も楽になっていきますよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

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